TOPページにも書きましたが、ウクレレをこれから始めようという方に、一番大切なことを再度お伝えしたいです。
「毎日5分でもいいからウクレレを弾くこと」
これがウクレレが楽しくなる秘訣です。とりあえず1週間、毎日練習してみる。そして1か月、半年、1年。。。
上達は日々の練習の積み重ね…よく言われることだけど、本当にそうなんだなぁと実感するときがきます。
焦らないで一歩一歩がんばってね!
まずは最初の一歩、入門編・基本中の基本、「自分のウクレレを知る」ことからやってみましょう♪
下の<チェックポイント1>~<チェックポイント6>までを読みながら、ご自分のウクレレのことを知りましょう。
●あなたのウクレレを見て見ましょう。
自分のウクレレをじっくり見たことありますか?
左の写真のように、ヘッドを左に、ボディを右にして、
テーブルの上に置いて真上から見てください。
どうですか?左の写真と同じような感じ?それとも少し違う?
自分のウクレレが他のウクレレとどう違うのか、ひとつづつ確認してみましょう。
計測しますからメジャーをご用意ください。
定規でもいいんですが、60cm以上あるといいです。
あなたのウクレレを見ながら下の”見た目で分かる違い6つのチェックポイント”を確認してください。
<チェックポイント1>サイズの種類…これは写真では大きさがよくわかりませんがウクレレの大きさを調べます。
ウクレレには「ソプラノ」「コンサート」「テナー」などの種類があり、種類によって大きさが異なります。
初めに買うときにお店の人がおすすめするのは大抵は、一番小さな「ソプラノ」です。
ですが、あなたのウクレレは本当にソプラノですか?
そもそもウクレレのサイズの種類って、どこで決まるの?
じつは、ソプラノ、コンサートとサイズ表記はあるものの、各メーカーの実際の大きさやスケールはまちまちなんだそうです。ハワイのお土産などで買ったウクレレなどは、かなりアバウトらしいです。ウクレレならではのおおらかさですね♪
でも、だいたいの大きさはありますよ。
さぁメジャーは用意できてますか?
下の3つの長さと形状を確認します。
①上の写真を見てウクレレの全長を計ってみてください。(ヘッドからボディまで)
ソプラノ…21インチくらい(53~54cm)
コンサート…23インチくらい(59~60cm)
テナー…26インチくらい(67~68cm)
②次にそのメジャーで、もうひとつ計りますよ。
今度はスケール=弦の長さ=弦長です。
”弦長とは、ナットからサドルまでの距離の事です。
さぁ、あなたのウクレレ、上の写真を見て、ナットからサドルまでの弦の長さを計ってみてください。
さて、あなたのウクレレのスケールは何センチでした?
・345mm~360mmくらいだったら、それはたぶん「ソプラノ」です。
・380mmくらいだったら、それはたぶん「コンサート」です。
・430mmくらいだったら、それはたぶん「テナー」です。
(まだ確定ではないです~)
自分のウクレレの弦の長さ、今まで知らなかったという人多いです。
弦の長さなんて知る必要あるの?と思うかもしれませんが、弦は永久に使えるものではなく、切れることがあるし、切れなくても何年も同じ弦のままでいると正しい音が出なくなります。
さて、弦を張り替えようというときに、ソプラノ弦かコンサート弦かテナー弦か。。。どの長さの弦を買ったらいいのかわかりません。ウクレレがソプラノだからといって、ソプラノ弦でいいとは限らないのです。
ウクレレの弦の長さを測ってみると、ソプラノウクレレなのに、弦の長さはコンサートと同じ…という場合もあるのです。
ソプラノロングネックというウクレレです。
だから、1度は弦の長さも測っておきましょうね。
③次に、あなたのウクレレ、ジョイントは12フレットですか?14フレットですか?
”ジョイント”というのは、ネックとボディを繋いでいる場所です。
ソプラノウクレレの通常は12フレットで繋いでいますが、14フレットでジョイントしているウクレレもあります。
さて、あなたのウクレレ、①全長、②弦長、③ジョイント の3つがハッキリわかりましたよね?
この3つの情報で、あなたのウクレレがソプラノなのか、コンサートなのか、テナーなのか、それともロングネックタイプなのか…がだいたいわかってきます。
●例えば、
全長540mmくらい・弦長が350mmくらいだった方のウクレレは、ソプラノです。
全長が590cmくらい・弦長が380mmくらいならコンサート、
全長が660cmくらい・弦長が430mmくらいならテナー となります。ですが。。。
中にはソプラノロングネック・コンサートロングネックなどというものもあります。(上の図を参照)
ロングネックは14フレットでジョイントされています。
ロングネックにも2つの種類があります。どちらもジョイントは14フレットです。
もし、あなたのウクレレが14フレットジョイントだったら下記を参考にウクレレをよく見てみてください。
①ソプラノロングネックタイプA=ソプラノのボディにソプラノのネック。
弦長は350mmくらいで普通のソプラノと変わらないけどジョイントを14フレットにすることで、高音域に近い部分に手が届きやすくなっています。ジョイントが14フレットなので、その分ネックが少し長くなりますが、弦長は変わらないので、サドルが少しサウンドホール寄りになります。
②ソプラノロングネックタイプB=ソプラノのボディにコンサートのネック。
弦長は380mmくらい。ネックがコンサートと同じネックで、ソプラノよりフラット間が広いため、手の大きな方や指の太い男性の方などには押さえやすいタイプです。音はソプラノの高い音の方が好きなんだけどフラット間が狭くて押さえにくいという方にオススメです。
※コンサートロングネックはコンサートのボディでテナーのネックがついています。ジョイントは14フレット。
ロングネックはハイフレットを押さえるのが楽というメリットがある一方、ネックが長いのでバランスが取りにくくヘッドが下がってしまいがち…というデメリットもあるようなので気を付けましょう。
●ウクレレ全長と弦の長さで自分のウクレレのサイズがわかる下の表を見て、自分のウクレレのサイズを確認してください。
<チェックポイント2>ボディの形…ウクレレのボディの形は初心者向けには、ひょうたんの形をしたスタンダード型か、パイナップル型が多く市販されています。ひょうたん型(スタンダード型)には、カッタウェイモデルと呼ばれる、ボディの一部が削られたような形のものもあります。カッタウェイモデルは、形の面白さだけでなく高音域に近い部分が切り取られているので高音域に手が届きやすいというメリットもあります。
形が可愛いくて人気のパイナップル型は、中低域の響きが多めで、少しこもったような丸みのある音が特徴です。
他にも三角形の形をしたものなど、さまざまなデザインのウクレレが売られています。
ひょうたん型
(スタンダード型)
カットウェイ型
(スタンダード型)
パイナップル型
バンジョーウクレレ
エレキウクレレ
<チェックポイント3>素材…ご自分のウクレレの板にどんな木材が使われているのか知っていますか?何の木?と聞くと合板だから…と言う人がいますが、合板だってちゃんと木材が使われいるんですよ。入門モデルでは合板が多く使われますが、あまり木材については考えないで買う人が多いようです。合板という木材はありません。
では、合板って何でしょう?合板…板を合わせているんですよね?何の板と何の板?
あなたの合板のウクレレにもコア材とかマホガニー材とかローズウッド材とかが使われているんです。
通常、単板も合板も板の厚さは2mm前後です。
単板はもちろん1枚で2mmですが、合板は薄い板を3層に貼り合わせて、合計で2mmということです。
一番上が化粧板でコア・マホガニー・スプルース・メイプルなど単板で使われるのと同じような素材が使われます。
芯材はラワン材やシナ材などが使われます。
一番下の裏材は化粧板と同じ素材か、価格を押さえるために安い素材を使用する場合もあります。
合板は単板のウクレレに比べて乾燥や衝撃に強い!
合板に使われる、化粧板と裏材は縦方向の木目を使用し、芯材には横方向の木目を使用することで単板ウクレレよりも変形に強く作られています。また合板が単板より安く買えるのは、心材にラワンやシナ材を使うことでコストが高い化粧板を薄くできるからと、多少の虫食いがあるものでも裏材には使えるからだそうです。つまり合板の木材は単板の木材と同じなんです。
ただ薄いんですね。
というわけで、あなたのウクレレ、合板でも化粧板には木材が使用されていますから、何の木を使っているのか確認してみましょう。もちろん同じ木材でも色も杢目もかなり違いますからハッキリとはわからないかもしれませんが、ローズウッドかも…とか、メイプルっぽい…とか気にしていただくだけでいいかと思います。
コア材
マホガニー
ローズウッド
スプルース
メイプル
マンゴー
●ちなみに、次に買うウクレレは何材にします?
下には、ウクレレに使われる一般的な木材の特徴についてネットで調べた情報を参考までに書いておきます。
私は、最初に頂いたのがマホガニー、清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったコンサートはコア、山野楽器で一目惚れして思わず買っちゃったのがマンゴーです♪メイプルも欲しいな~なんて思ってます。
●コア材(ハワイアンコアなど)
コアはハワイ固有の樹木で、 精霊の宿る木とも言われています。このコアの木を使ったウクレレは、コアは固くて、軽やかで歯切れの良い「コロンコロン♪」といういかにもウクレレらしい、明るい音色を響かせてくれます。
最も人気の高い木材といえますが、近年では伐採に制限がかけられており、木材としての希少性が高まっていて非常に高価な材料となっています。
●マホガニー
ギターにもよく使われる材料で、柔らかく軽い素材で、ウクレレでも音質が柔らかく丸みがあり、コアに比べて伸びのある甘い響きを奏でます。
●ローズウッド
和名では、紫檀(したん)と呼ばれる木です。高級な家具や仏壇などに使われますね。
重くて硬い木で、低音でも音がぼやけにくく、きらびやかで輪郭のハッキリした音。
重い木なので、サイドとバックに使用することが多い。
●スプルース
マツ科の針葉樹です。北米やヨーロッパなど北半球に広く分布します。サイドやバックにローズウッドなどと組み合わせて、トップ材として使用されることが多い。張りのある輪郭がはっきりした音が特徴で、よく響き、鳴りが良い木でギターにもよく使われます。
●メイプル
楓(かえで)という和名でお馴染みで、品のある杢目が美しい白木です。
硬い材質なので音の反響も大きく、歯切れの良い音色が特徴。
杢目の美しさで人気が高く年々価格も上昇しています。
●マンゴー
杢目が美しく、コアなどより柔らかく比較的に加工しやすい材質だが、虫食いがないものは貴重。
色むらが杢目の特徴となるので同じ杢目に出会うことはほとんどありません。
甘くてまろやか、また落ち着いた印象のある音色で、弾き語りにもソロ弾きにも向いている素材です。
<チェックポイント4>ペグ…次にペグをよく見てみてください。
ペグは弦を巻き上げる部分です。
あなたのウクレレはギアペグですか?それともストレートペグですか?
ペグには3種類の形があります。
ストレートペグ(フリクションペグ)
ストレートペグはツマミが表からは見えません。昔からあるウクレレ特有のシンプルなペグです。
ツマミを1回転すると、弦も1回転分動きます。「1:1」
ギアペグに比べて軽いため、小さな楽器であるウクレレにはよく使われるペグです。定期的にネジ止めを調整しないとチューニングがズレやすくなってしまい、初心者には扱いが難しいペグです。
ギアペグ
ギアペグはギターやベースにも使われるペグで、表から見るとツマミがギターのように横に飛び出ている形のペグです。文字どおりギア(歯車)の仕組みを利用して弦を巻き取ります。
ツマミを14回まわすと、弦が1回転します。「1:14」
ストレートペグより沢山回さないといけない反面、微妙なチューニングが可能になります。ギアペグは比較的新しいペグで、ストレートペグに比べ微妙なチューニングもしやすく、初心者にも最適です。
UPTペグ(GOTOH)
見た目はストレートペグですが、ギア内蔵のペグというのもあります。
つまみを4回まわすと軸が1回転します。「1:4」
比較的新しいペグで、ストレートペグは使いにくいけどギアペグはウクレレっぽくなくてイヤ…という人に歓迎されているペグですが価格が高いのが難点。最近のカマカにも採用されています。
<チェックポイント5>フレット数…フレットとはネックにある音階を決める金属の仕切りのことです。
あなたのウクレレのフレット数はいくつですか?
フレット数は音域の広さを表します。フレット数は12、15、17フレットが一般的です。
もっともシンプルなのは12フレット。これは2オクターブに相当します。
どれみふぁそらしど〜れみふぁそらしど。という音の幅です。
歌伴奏を中心にするなら十分なフレットの数です。
15フレット以上の音について、完成度の高い楽器でないと使える音は出にくく、高いポジションでコードを弾くと音がきれいに出ないものもあります。
17フレットは3つのどれみふぁそらしど、つなげた音域がでます。(3オクターブ)
ソロのさらに限られた曲で必要になり、伴奏には不要な部分です。
最初に買うウクレレは12フレットで十分かもしれません。
<チェックポイント6>サドル・ブリッジ
最後にウクレレのボディの下の方に付いているブリッジです。あなたのウクレレのブリッジはどのタイプ?
サドルはペグからナットを通ってボディ側で弦振動の終点となる部分です。ブリッジの上に乗って弦を支えています。
ブリッジは弦を引っ掛けて留める部分です。
なので、弦はペグからブリッジまでつながっているわけですが、実際に弦振動をする「ナットからサドル」までが「弦長=スケール」と呼ばれます。
ブリッジの形の違いによって、弦の張り方が違いますので、自分のウクレレのブリッジのタイプを確認しておきましょう。
タイブリッジタイプ
ブリッジに穴が開いていて
穴を通してから結ばずに
ネジネジっとして挟んで留めます
弦がネジネジになっているので
わかります。
玉結び(引っ掛け)タイプ
弦の先を玉結びにして
ブリッジに引っ掛けて
留めます
ブリッジに弦を引っ掛ける
溝があります。
竪穴式(たてあなしき)タイプ
ブリッジの穴はボディまで
通っていてボディの裏側まで通して
ボール玉で留めます。
ブリッジに真上から穴が開いているのでわかります。
さぁ、あなたのウクレレ、見た目でわかる6つのポイントを確認できましたか?
今度楽器屋さんに行ったら、上記のサイズ・形・素材・ペグ・フレット数・ブリッジなどを考えながらお店のウクレレを見てみましょう。ウクレレによって本体も、パーツの形も、結構いろいろ違うんですよ。
では、下のウクレレ各部の名称を見ながら、あなたのウクレレで名称を確認してみましょう。
ウクレレの弦は4本です。あなたのウクレレも1弦から4弦までちゃんとありますよね?
初めてウクレレを持つ人は、1弦・2弦…と言われても、どっちが1弦でどっちが4弦かわからないことも多いです。
通常、教則本では1弦は一番上に書いてあるので、上にあるのが1弦と思ってしまいがちですが、
実際にヘッドを左にして抱えてみて、一番下にある弦が1弦です。
1弦と2弦を触ってみると、1弦より2弦の方が少し太いです。2弦より3弦の方が太いです。1から3へと弦はだんだん太くなり、音も低くなっていきます。でもどうでしょう。3弦より4弦の方が…細いでしょう?
そうなんです。ウクレレの特徴がこの4弦が高いということ。なぜ4弦が高いのか、高い音がハワイの現地では好まれたから…とか聞きましたが本当のことはわかりません。ソロを好む人の中には、4弦をLow-Gといってオクターブ低い弦に変えて音域を広げている人もいるようです。(4弦をLow-Gにすると3弦開放=ドよりも低い音を出すことができるようになる)
<ウクレレの各部名称>
●ペグ…弦を巻き上げる部分
ペグの形状は3種類あり、以前は音合わせが難しいストレートペグが主流でしたが、最近多いのはギアペクという形です。ウクレレはチューニングしにくい楽器です。音程を一度合わせてもすぐに狂うので、初心者には音合わせがしやすいギアペグがおすすめです。ギアペグがいいけど、横からペグが見えるのはギターみたいでイヤだ…という人のために見た目はストレートだけどギアを内蔵しているという高級なペグもあります。ストレートペグと見分けがしにくいので、中古のウクレレを買う場合はペグの形状に注意しましょう。
●ナット…開放弦を弾いた時に弦振動の起点となる部分。良いものは象牙や牛骨でできています。
●指板…ネックの表側(弦を張る側)には表面に薄い板が貼ってあります。ここは手が頻繁に触るところなのでコア材やマホガニーなどの硬い木が使われます。この表面の板のことを指板といいます。この上にポジションマークがあります。
●フレット…音階を決める金属の仕切り
フレット数は12・15・17が一般的です。フレット数が多くなるほど音域も広がるわけですが、高ポジションになると音がきれに聞こえないものもあります。通常の歌の場合は12フレットで十分ですが、ソロをやりたいと思う方は15フレット以上のものの方が弾ける曲の幅が広がるかもしれませんね。
●ポジションマーク…多くのウクレレの5,7,10フレットにあるマークで、演奏時の目安になります。ウクレレによっては12,15フレットにもマークがあります。
●サウンドホール…ボディの中心にあいた丸い穴です。ボディの中で増幅された音がここから出てきます。サウンドホールが小さいものや♥型、ウサギ型などいろいろな形があります。
●ブリッジ…弦の終端を留めるパーツです。
●サドル…ブリッジの一部で、ヘッド側にあるナットと同様の役割を果たします。通常は素材もナットと同じものを用います。良いものは象牙や牛骨でできています。
●弦…ペグからブリッジにかけて張られた糸で、ナイロンやフロロカーボンなどでできています。フロロカーボンは釣り糸と同じ素材で、耐久性に富み、高音の艶やかな色が特徴。ナイルガットは、動物の腸(ガット)を素材としています。
弦の長さ、太さ、張りの強さによって、音の高さ(音程)が変わります。弦のメーカー・種類は多数あります。弦の材質・太さなどによって音が異なりますし弾きやすさも違うので、楽器屋さんで相談してみるのも良いかもしれません。弦は消耗品なので切れたり裂けたりする前に良いタイミングで交換しましょう。(切れる前によく見てみると毛羽だってきたりするようです)
◀私の短い経験ですけど、ウクレレの木の素材によって音が違うとか、合板より単板とか言うけど、一番音が変わるのは弦じゃないかなぁ…と思います。でも弦にはとてもいろいろな種類があるので、弦のページを作りました。弦に興味がある方は左のバナーからどうぞ。