ウクレレをやっていると、この曲はメジャーだとかマイナーだとか、この曲のキーはジーだねとか言いますが、メジャーとかマイナーとか、キーとか…わからないことだらけ。ひとつひとつ私なりに理解していければな~と思っています。
音楽理論がまるでわかりません~という方だけお読みください~。
ウクレレをやっていると、この曲はG?それともCでいく?なんて言葉を聞くようになります。
昔学校で習ったのは、この曲はハ長調です。とか、ト長調です。とか…次の曲は何調でしょう。えーっと、♯3つ付いてるから一番右側の♯の半音上がドだから。。。えーっと、ソの半音上?ドがラだから、ハニホヘトイ…イ?…イ長調?イ短調?…なんて混乱しながら数えてたような……結局のところよくわかりません。
で、もう理論は抜きで、頭ではなく、身体と耳で覚えよう!と、実際にウクレレを弾きながらひとつひとつ確認して、難しい理論はわかならなくても、なんとかウクレレ演奏に不便がない程度にお勉強していこうかと思います。
ウクレレの譜面には、TAB譜か、五線譜+TAB譜、コード譜などがありますが、どれにも大抵コードはついています。
コードを見ると、その曲が長調なのか短調なのか、何調なのかがだいたいわかります。
●では、「楽譜ダウンロード」のページから「きらきら星」をダウンロードしてください。
きらきら星の楽譜を見ると、最初のコードは「C」ですね。最後のコードは?やっぱり「C」です。
曲の多くは(異なることもあります)最初のコードと最後のコードは同じで、そのコードがその曲の調号となります。
(調=キー)
なので、この曲はCの曲=この曲のキーはCであることがわかります。
さて、音階の表記には、C・D・E・F……と、ド・レ・ミ・ファ……と、ハ・二・ホ・へ……などの種類があります。
C・D・E・F……と、ド・レ・ミ・ファ……は違うと思っている人もいますが(って私です…(^^;)、同じです。
C・D・E・F……は英語、ド・レ・ミ・ファ…はイタリア語、ハ・二・ホ・へ……はもちろん日本語です。
同じ音の表記、読み方が何種類もあるんです。Cはドと同じで、ハとも同じ音です。
C=ド=ハ、D=レ=二、E=ミ=ホ、F=ファ=へ、G=ソ=ト、A=ラ=イ、B=シ=ロ なので、
先ほどのきらきら星は、Cの曲でしたから、C=ハなので、ハ長調です。英語では、C major(シーメジャー)といいます。
●次に同じく「楽譜ダウンロード」のページから「大きな古時計」をダウンロードしてください。
♭がひとつありますね。♭ひとつはヘ長調…と暗記している人もいますが、よく見ると、最初のコードは「F」、最後のコードはこちらも「F」です。なのでFの曲、F=ファ=へ長調だとわかります。英語では、F major(エフメジャー)
●次は、「楽譜ダウンロード」のページから「かあさんの歌」をダウンロードしてください。
こちらは♯がひとつですけど、最初のコードは「Em」、最後のコードも「Em」ですね。
mが付いているから、これはマイナー曲(短調)です。Eのマイナー曲。E=ミ=ホ短調です。英語では、E minor(イーマイナー)
このように、最初のキーと最後のキーさえ分かれば何調かわかります。最初と最後が違う場合は最後のキーがメインのキーとなります。途中で転調したりする場合もあるので、必ずとは言えませんが、初心者が弾く曲では、一番かんたんに何調かを判断する便利な方法だと思います。
(さらに詳しく知りたい方は和音構成やカデンツなど、音楽理論をお勉強ください。)
●メジャーとマイナーの違い~
上の方法で、きらきら星はハ長調、かあさんの歌はホ短調ってわかったけど、長調と短調って何が違うの?
長調はメジャーのことです。短調はマイナーのことです。だから、ハ長調はCメジャー、ホ短調はEマイナーです。
メジャーとマイナー、どう違うんでしょう。
私はマイナーな曲が好きなんだよね…というウクレレ仲間の女性がいます。でも……
そもそも
メジャースケール(長調)…明るい
マイナースケール(短調)…暗い
と言われますが、何でメジャーは明るく、マイナーは暗く感じるんでしょうね。
私みたいに、フツーのド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドしか知らない人でも、メジャーの曲を聴くと明るく感じ、マイナーな曲を聴くと暗く淋しい感じを受けます……先ほどの「かあさんの歌」も切なく悲しい曲に感じますよね。
不思議だけど、実はそう感じるような音の構成音を使って書かれているから聞く人はまんまとそう感じてしまうんですね。(^^♪
左上は、メジャー(長調)のスケールとマイナー(短調)のスケールを比べたものです。
長調はフツーのドレミファソラシドですね。ミとファの間、シとドの間が半音になります。
ところが、短調はレとミの間が半音になり、ミが♭になります。ソとラの間も半音になるので、ラも♭になり、シとドの間はフツーでも半音なので、ここを短調の全音にするにはシも♭になるんです。右上のピアノ鍵盤だと少しわかりやすいかな。
って、わかりにくいかもしれないけど、百聞は一弾にしかず…とにかくウクレレで上の二つのスケール、メジャー(長調)とマイナー(短調)を弾いてみましょう。
●あなたのウクレレを持ってきてください。
ウクレレで普通にド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドを弾いてみてください。
(ドレミがわからない人は「毎日の指の運動~Step1」と「毎日の指の運動~Step2」を見てね。)
これがハ長調のドレミ…です。ミとファの間、シとドの間が半音になりますよね。
では、今度は
レとミの間、ソとラの間を半音にして弾いてみましょう。
ド・レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ♭・シ♭・ド
になります。
TAB譜で書くと下のようになります。さぁ、弾いてみてください。
どうですか?比べてみて、音の違いわかりますよね?
短調って、やっぱり淋しいというか悲しいというかそういう感じがしませんか?
上の、長調(メジャー)と短調(マイナー)のスケールは、どちらもCが主音です。(音階の開始音を「主音」といいます)
だから長調の方をC 、短調の方をCm(Cマイナー)と呼びます。
●CとCmは主音が同じなんですね。で、Cは明るい諧調、Cmは淋しい諧調。
●では、次にCコードを弾いてください。
◀Cのコードわかりますよね?1弦の3フレットだけを押さえます。
4弦から1弦までをジャラーンと弾きます。
さて、それは何の音でしょう?4弦は開放ですから「ソ」の音です。
では3弦、2弦、1弦は??
チューニングの時の音を覚えていますか?ソ・ド・ミ・ラでしたよね?(わからない方はチューニングのページをごらんください)
Cのコードは、4・3・2弦は押さえないのでチューニングのときと同じ開放弦の音が出ます。
4弦=ソ、3弦=ド、2弦=ミの音が出ています。Cのコードでは、1弦は3フレット=ドを押さえます。
だから、ジャラーンと鳴らしているのは、ソ・ド・ミ・ドを一気に弾いているということになります。
これはドミソの和音です。つまりCのコードは、ドミソの和音なんですね。コードって=和音のことなんです。
●では、今度はCmのコードを弾いてみましょう。
◀Cmは、左手人差し指で1・2・3弦の3フレットをセーハ(ひとつの指で複数のフレットを押さえる)します。ちょっと音が出にくいかもしれませんが頑張って!
どうですか?CとCmでは音が全然違いますよね。Cmは短調っぽい音でしょう?
●このCmは、4弦開放=ソ、3弦3フラット=ミ♭、2弦3フラット=ソ、1弦3フラット=ド ですから、これもドミソなんです。
上の方にあるCmの短調のスケールをもう一度みてください。ド・ミ・ソのミだけに♭ついてますよね?
ミが♭になっただけですが、メジャー(長調)のドミソ和音と、マイナー(短調)のドミソ和音はこんなに音が違うんですね!
メジャーとマイナー、なんとなく違いがわかったでしょうか。
ちなみに、CとCmの主音が同じ「C=ド」だったように、「D=レ」が主音のスケールはDとDmです。
DとDmも弾いてみるとだいぶ音が違いますよ。やってみてください。
「E=ミ」が主音のスケールはEとEm。「F=ファ」が主音のスケールはFとFm。「G=ソ」が主音のスケールはGとGm。「A=ラ」が主音のスケールはAとAm。「B=シ」が主音のスケールはBとBmです。
それぞれ主音が同じスケールで、メジャー(長調)かマイナー(短調)かが違います。